花粉が辛い、、
春と秋に患者が増える花粉症とは、山林の杉やヒノキ、ブタクサなどの花粉が誘因となって、くしゃみ・皮膚のかゆみ・ノドの痛み・鼻みずなどの不快でゆううつなアレルギー症状を起こしてしまう病気として知られています。
スギ花粉症などの症状(水っぱな、鼻づまり、くしゃみ等)のために夜しっかり眠れないと、それが引き金となって慢性的な睡眠不足に陥り、次の日目覚めてからの行動に思わしくない影響を与えるかもしれません。
悪化をさせないためにできる予防法
外出時の服装
花粉が鼻、目、口の粘膜に入らないように対応することが大切になってきます。マスクやサングラス、眼鏡などを装着することで花粉が入ってくる侵入ルートをブロックし、感作する花粉量を少なくすることができます。また、表面がすべすべした素材のコートを着用することも効果的です。
またアトピー性皮膚炎のある方は服で皮膚の露出を少なくする工夫も有効な手段と考えられます。
生活習慣
花粉症は免疫反応による病気ですので、食生活で免疫機能が向上されれば改善されると考えられています。
またタバコによる喫煙も鼻粘膜に損傷が生じアレルギー性鼻炎を悪化させると考えられており、受動喫煙含め、タバコ環境に遭遇する頻度を少なくすることで予防につながると考えられます。
過労、ストレスなども症状を悪化させる要因といわれています。
室内での対策
窓を開けた部屋の換気をすることで、外から花粉がはいり、花粉症症状がでます。また外出時に来ていた衣類に花粉が付着していることで、室内でも症状がでることがあります。なので、帰宅時は衣服や髪をよく払ってから入室するようにしましょう。また、入室後は、すぐに手洗い・うがい・洗顔をするとよいでしょう。室内にいる際は、空気清浄器を使用し、窓・戸はなるべく閉めるようにしましょう。換気時には窓を小さく開け、短時間に留めるなどなるべく外気にふれない生活や花粉を除去できる環境にいることが予防につながります。
食生活
近年日本では従来の穀物、豆類、野菜、魚などの和食から卵、乳製品、肉などを中心とした脂肪を多く含んだ高カロリー食である欧米型の食事へ移行しています。
和食に含まれるω-3脂肪酸※の摂取量が少なくなっていることでアレルギー症状が悪化しているとの報告があります。なので積極的に魚料理を摂取することも花粉症の予防につながると考えられます。
※ω-3脂肪酸(オメガ3脂肪酸)とは、エゴマなどの植物油に含まれているα-リノレン酸、魚油に含まれているDHAやEPAなどの脂肪酸の総称であり、 血流改善やコレステロール値の低下、アレルギー抑制など幅広い効果が期待されています。
また、アルコールは血管拡張作用があり、鼻閉が生じることがわかっており、花粉症の方の鼻閉症状をさらに悪化させることが分かっています。
花粉症にはどんな薬が有効?
症状や部位に合わせて適切な薬を使う
鼻の症状、目の症状、皮膚の症状がありますのでそれぞれに適した薬を使用することが必要です。中には薬局で市販で買うことのできる医薬品もあります。
内服薬
まずは一番メジャーな薬として、抗ヒスタミン薬があります。ヒスタミンとはかゆみ物質のことで、アレルギー反応がおきると、全身に肥満細胞からヒスタミンが放出され鼻水がでたり、目がかゆくなったりします。第1世代抗ヒスタミン薬と新しく改良された第2世代抗ヒスタミン薬の2種類があります。それぞれの特徴について説明します。
第1世代抗ヒスタミン薬
第1世代抗ヒスタミン薬は昔からある薬で、臨床でも以前から使用されていたことから小児でよく使用されることが多いです。しかし、眠気、口が渇く(口渇)、前立腺肥大といった副作用を認めることが多く、成人や高齢者の使用には注意が必要です。特にご年配の男性の方で尿が出にくい症状がある方は前立腺肥大がもともとあることが多く、この薬の内服にて症状を悪化させる危険性があります。また副作用に眠気があるため、服用後は乗用車等の運転をしてはいけない薬が多いのが特徴です。
第2世代抗ヒスタミン薬
第2世代抗ヒスタミン薬は第1世代であった副作用が軽減されている薬が多く、運転等に制限のない薬があったりします。また花粉症への効果も充分に認める薬が多いことも特徴です。
点鼻薬
点鼻薬には2種類あります。一つ目は鼻噴霧用ステロイド薬(ナゾネックス点鼻液・アラミスト点鼻液など)です。内服と違い、局所的に鼻に作用してくれるため、副作用が少ないことが利点です。また先述した抗ヒスタミン薬などと併用できるため、ひどい花粉症の方には必要な薬といえるでしょう。しかし効能が得られるには数日必要であり、また連日投与が大切になります。
2つ目は点鼻用血管収縮薬と呼ばれる点鼻薬です。その名の通り血管を収縮させる成分が含有されており、一時的に鼻粘膜が狭小化し鼻の通りがよくなります。なので即効性はありますので使用者には好まれますが、効果は一時的でしかなく、使いすぎるとかえって鼻づまりが悪化し、薬剤性鼻炎といわれる状態になることがわかっています。
アレルゲン免疫療法
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつで、100年以上も前から行われております。アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていましたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。アレルギー体質そのものを治す可能性がありますが、治療期間が3~5年と、根気のいる治療になります。
空気清浄機を問い入れてみるのも◎
これまでの空気清浄機の多くは、最長72時間も残る付着したウイルス・菌を除菌できませんでした。Kirala Air は 違います!。
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